《異色のミステリアス・コメディーの幕開けだ!!》坂元裕二『初恋の悪魔』第1話を振り返りました!!

初恋の悪魔

 こんにちは、「なゆた」です!

 日曜劇場『マイファミリー』(TBS)の興奮と感動から1ヶ月・・・またまた最高に面白いドラマが始まりました!!

 その名も、日テレ系 新土曜ドラマ『初恋の悪魔』でございます!!

 これは、ドラマ『東京ラブストーリー』『西遊記』『それでも、生きてゆく』『最高の離婚』『問題のあるレストラン』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』、そして、映画『花束みたいな恋をした』など、数多くの名作を生み出してきた超ヒットメーカー・坂元裕二さんと、『Mother』『Woman』『anone』三部作の制作チームが再びタッグを組んで作られた、異色のミステリアス・コメディーであり、捜査権のない4人の刑事が、頼まれもしないのに難事件を解決するという物語です!

 ということで、今回から新たに『初恋の悪魔』毎週振り返っていきたいと思います!!
 (注意:この記事では第1話のネタバレを含みます。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。)

『初恋の悪魔』を見逃した人はぜひこちらから

ぜひ!こんな人に読んで欲しい!

① ドラマ好きな人
② 『初恋の悪魔』及び坂元裕二作品が好きな人
③ まゆらー(仮)の人

第1話 振り返り

不思議な出会い

 ここは、境川警察署。

 総務課の職員・馬渕悠日(まぶち はるひ:仲野太賀)は、雑務を繰り返す毎日で、「負けてる人生は、誰かを勝たせてあげてる人生」だと信じていた。

 元刑事である兄の朝陽(あさひ:毎熊克哉)は、捜査中の事故で亡くなっていた・・・。

 一方、会計課の職員・小鳥琉夏(ことり るか:柄本 佑)は、非常に細かい性格で空想癖もあり、署内ではやや敬遠されていた。

 しかし、自分の話をいつも聞いてくれる刑事課の服部 渚(はっとり なぎさ:佐久間由衣)に想いを寄せるようになり、いつか恩返しとして彼女に事件の手柄を立てさせてあげたいと考えていた。

 ある日、署長の雪松鳴人(ゆきまつ なるひと:伊藤英明)に呼び出された悠日は、「捜査中に拳銃を忘れてしまう」という大きなヘマをしてしまい現在停職処分中の「鹿浜鈴之介」を監視するよう命じられる。

 「お前の兄貴を殺した真犯人が、うちの署にいる。俺はその『鹿浜』という男が怪しいんじゃないかと思ってる。今すぐ会って友達になって来い。」

 そう言われた悠日は、戸惑いながらも命令を引き受けた。

 さっそく悠日が向かった大きな洋館の中からバッと1人現れたのは、白いシャツに半ズボン、そして丸いメガネの変な男。

 その男こそ、停職処分中の刑事・鹿浜鈴之介(しかはま すずのすけ:林 遣都)だった。

 鈴之介は、悠日からアンケート調査をされるやいなや、遥か昔から起こった数多くの猟奇的殺人事件について熱っぽく語りまくる。

 彼は、凶悪犯罪愛好家の推理マニアだったのだ・・・。しかし・・・

 「僕は僕の仕事が嫌いです。」

 鈴之介は、これまで担当してきた事件が全く面白くなく、凶悪犯罪が少なすぎることに不満を持っていた。

 「かのハンニバル・レクター博士のような悪と対決できたら、僕はもう死んでもいい!!」

 鈴之介は、そう断言したのだ。

 そして鈴之介は、「そうだ!君に見せたいものがあるんだ!」と悠日にあるものを見せた。

 窓を見ると、そこには向かいに住んでいる森園真澄(もりぞの ますみ:安田 顕)がいた。

 鈴之介は、彼の謎の行動をこっそり覗き見しており、「いつかものすごい殺人事件を起こすかもしれない」とワクワクしていた。

 そんな彼に、悠日はますます戸惑ってしまうのだった・・・。

とある病院の転落死事件

 一方、署内では俵木総合病院で起こった長期入院中の少年・野田 新(のだ あらた:柴崎楓雅)の転落死事件について調べていた。

 最初は飛び降り自殺かと思われたが、新と同室だった松本大希(まつもと だいき:髙橋 來)が事情聴取にて、「新は担当医師の堂島彬人(どうじま あきひと:川原田 樹)に殺された」と証言した。

 新の死は、医師による殺人の可能性も浮上してきた・・・。

 「自分には何もできない」と悟った琉夏は、悠日に事件を解決するようお願いするが、「僕は事務員ですから無理ですよ」と断った。

 悠日は、家電屋さんでの雑務帰りに派手なスカジャンを着た女性に声をかけられる。

 「お兄ちゃん、軽く裏行こうか。」

 生活安全課の摘木星砂(つみき せすな:松岡茉優)だ。

 悠日は雑務中、ゲームコーナーの棚にぶつかってしまい、帰り際の際、未購入のゲームソフトが間違って段ボールの中に落ちていたのだ。

 悠日はミスを詫びると、星砂は「何か食いもん持ってないか?」とカバンの中に食べ物が入っていることを察する。

 悠日は、ハトのエサやりの残りであったポップコーンをあげると、星砂は喜んで食べまくった。

 その後、悠日は琉夏に、鈴之介を紹介した。

 鈴之介はこの転落死事件について、大希と同じく「堂島が犯人だ」と主張する。

 そんな中、大希の病状が悪化して危篤状態に。

 渚は、大希の身に危険が及ぶかもしれないため、事情聴取をやり直すよう訴えるが、誰も信じてくれなかった・・・。

 それを見た琉夏はもう我慢できなくなり、悠日とともに確たる証拠を掴もうと管理室へ向かう。

 するとそこで、星砂と再会する。

 実は星砂も、この事件についてを調べていたのだ。

 「あの少年が自殺したとは思えないからな。」

 こうして3人は、手を組むことになった。

 その直後、星砂は知り合いの開業医・小洗杏月(こあらい あずき:田中裕子)を訪ねた。

 星砂はかつて捜査一課の刑事であり、(鈴之介と違って)凶悪事件にも果敢に立ち向かっていた。

 一方、小洗先生かつて警察署の監察医として働いていた。

 小洗先生は、新の死亡診断書を渡すと、「ふた月(2ヶ月)もすれば退院できてただろうね。絶望どころか退院するの楽しみにしてただろうよ。」と言った。

 3人が病院を訪れていると、そこでは渚が証拠を掴もうと遺体が見つかった現場を一生懸命捜査していた。

「マーヤーのヴェール」を剥ぎ取れ!!

 悠日・星砂・琉夏の3人は、星砂の作った病院のジオラマを持って鈴之介のもとへ。

 こうして、捜査権のない4人が、出会った。

 「行くぞ。『マーヤーのヴェール(※』を剥ぎ取るんだ!」

 (※)・・・「マーヤーのヴェール」とは、現実にとらわれていると、本質を読めなくなるというインドの哲学。

事件の真相

 新と大希が立ち上げたチャンネル「【僕らの闘病ライフ】」の動画を調べていくうちに、もう一人の入院患者である少女・島倉栞奈(しまくら かんな:吉田 空)と繋がりがあることが明らかに。

 そのチャンネルのある動画の中で、新はこう言っていた。

 「僕は花と喋ることができるんだ。花が枯れたら、僕も死ぬよ。」

 新が言っていたのは、目の前の花ではなく、向かいにある栞奈の部屋の花のことを言っていたのだ。

 堂島先生は、栞奈の執刀医であるにもかかわらず、大人気クイズ番組『クッキングクイズ』の司会者・一文字萬太郎(いちもんじ まんたろう:松尾貴史)が心筋梗塞で緊急搬送されて来たため、そちらを優先してしまったことで、栞奈は亡くなってしまった・・・。

 つまり、有名人を先に手術してしまったのだ・・・。

 栞奈に想いを寄せていた新は、後を追うように自らの命を絶ってしまった・・・。

 ようやく見つけた真実を、琉夏はメモに書き記し、渚にこっそりと渡した。

 そして、事件は刑事課の手柄として解決し、大希の手術も無事成功した。

これって殺意?それとも・・・恋!?

 鈴之介は、星砂のことばかり考えて胸がドキドキしていた。

 「僕はもしかして、彼女に殺意を抱いているのかもしれない・・・。やっぱり僕は、刑事より殺人鬼に向いているのかもしれない・・・。」

 鈴之介はそう言うと、悠日は「いや、それは普通に恋だと思いますけど?」と返した。

 その時、悠日は、雪松署長の言葉を思い出した・・・。

 「俺が疑ってるのはお前だよ。お前が兄貴を殺したんじゃないのか?お前には兄貴を殺す動機がある。だったら、お前が真犯人を探して、無実を証明しろ。」

星砂の自宅にて・・・

 一方、星砂は、失くしていた財布を警察署で受け取ると、身に覚えのなハイブランドの靴も渡された。

 「私が買ったと店の人が言ったんですか?」

 星砂は動揺が隠せない・・・。

 そして家に帰ると、クローゼットの中にはブランド品がズラリと並んであった・・・。

 「いい加減にしてくれよ、ヘビ女・・・。」

 この物語、ただの「喜劇Comedy」では済まされないそうだ・・・。

 第2話に続く・・・

なゆた感想 〜とんでもないドラマが始まった・・・!!

 とんでもなくヤバ過ぎるドラマが始まりました・・・!!

 坂元ワールド全開のリアルかつ繊細でコミカルな会話劇に、先の読めないサスペンス要素がブレンドされていてテンポが非常に良く、まさに「小洒落てこじれたミステリアス・コメディー」でしたね!

 また、坂元さんが「ぼくのイメージはこれです」と言っていた、世界的インストジャズバンド・SOIL&”PIMP”SESSIONSによるメインテーマもオシャレでカッコ良すぎました!!

 これはもはや坂元裕二さんの金字塔とも言うべきドラマですよ!!!

 W主演の林 遣都さんと仲野太賀さんをはじめとするキャスト陣の演技も素晴らしく、中でもイチバン良かったのが、摘木星砂役の松岡茉優さんです!!

 日テレの土曜ドラマへの出演は、『ウチの夫は仕事ができない』(2017年7月期)以来5年ぶりですが、彼女が演じた小林沙也加(サーヤ)とのギャップがスゴすぎます!

 星砂は何やら深〜い問題を抱えていて、この物語の最も重要なキーパーソンらしいので、最後まで彼女に注目してしまいそうです。

 そういった斬新で難しい役どころを演じる松岡茉優さんは、本当にスゴすぎると思います。

今後の展開

 次なる事件は、団地で起こった、人気兄弟お笑いコンビの兄が殺された事件です。

 ハサミが大好きな鈴之介は、凶器がハサミであることに大興奮します。

 しかし、鈴之介と琉夏は、推理中に意見が食い違い、喧嘩になってしまいます・・・。

 さらに、悠日には恋人がいて・・・。

 後日、第2話についても書こうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!!

 以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

『初恋の悪魔』を見逃した人はぜひこちらから

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