《私の中に、肉じゃがとコロッケがいる。》坂元裕二『初恋の悪魔』第３話を振り返りました！！

　こんにちは、「なゆた」です！

　超ヒットメーカー・坂元裕二さんの『初恋の悪魔』、謎がどんどん深まっていきますね！！

　そこで今回は、『初恋の悪魔』の第３話を振り返りたいと思います！！
　（注意：この記事では第３話のネタバレを含みます。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。）

『初恋の悪魔』を見逃した人はぜひこちらから↓

ぜひ！こんな人に読んで欲しい！

① ドラマ好きな人
② 『初恋の悪魔』及び坂元裕二作品が好きな人
③ まゆらー（仮）の人

第３話　振り返り
なゆた感想〜やっぱりスゴすぎる！！
今後の展開〜とうとう頼まれもしないのに、現場に突入しちゃいました。

第３話　振り返り

悠日のプロポーズ

　悠日（はるひ：仲野太賀）はやっぱり、婚約者の結季（ゆき：山谷花純）とオープン・マリッジの関係になることが考えられずにいた。

　悠日は勇気を出してプロポーズをしようとするが、結季はいつまでたっても現れなかった。

　帰り際、落ち込んだ悠日は星砂（せすな：松岡茉優）とバッタリ会い、「フラれたんだろ？」と水をかけてくる。

　悠日は、そんな星砂の無邪気さに笑顔になるのだった。

やっぱり、森園は・・・

　すると悠日は、鈴之介（すずのすけ：林遣都）に呼び出される。

　家の中に入ってみると、なんと鈴之介がうつぶせになって倒れているではないか！！

　鈴之介は、「おととい、ついに彼が僕を殺しに来た！」と、森園（もりぞの：安田顕）が家にやってきた時のことを明かす。

　「この日のために、僕は生きてきたんだ！」

　大興奮の鈴之介は、スコップを持っている森園に対し、ハサミで応戦しようとした。

　しかし、実際は・・・

　「そいつは空き巣です！！逃げてーーーーー！！！！！」

　そう、森園は突如現れた空き巣と戦っていたのだ。

　襲いかかってくる空き巣に、鈴之介は悲鳴を上げながら逃げる。

　その様子は、ホラーさながらだ！

　追い詰められて絶体絶命の瞬間、森園は空き巣に対しスコップで応戦。

　空き巣は逃げていった。

　森園は、正真正銘のちゃんとした人間だったのだ・・・。

　その直後、刑事課が鈴之介の家の中を捜索していると、デアゴスティーニの凶悪犯罪者図鑑など、自分の趣味に関わるものがたくさん出てきたのだ。

　そして話題は、星砂への「殺意」の件へと切り替わる。

　「君は摘木星砂さんのことをどう思う？僕以外の世界中の人は、摘木さんのことが好きなんだろうなと思うんだよ。」

　鈴之介は悠日にそう言うと、眠りにつくのだった。

消えてゆく証拠

　一方、星砂は、先代から受け継がれ、地元に愛されるスーパー「やまだや」で万引きの監視をしていた。

　星砂はワインを盗む男性を捕えるが、彼のバッグにはワインは入っていなかった・・・。

　店長の山田（やまだ：今野浩喜）は、「告発でもされたら面倒なことになるんだけど」と星砂のミスに苦言を呈するが、パート主任の絹子（きぬこ：松金よね子）は「店を守るためにはね、万引きは気過ごせませんよ」と星砂をかばってくれた。

　その後も、同じことが２回続いていき、星砂は落ち込んでしまう・・・。

　一方、鈴之介はひどい高熱を出していた。悠日と琉夏（るか：柄本佑）もお見舞いに駆け付ける。

　悠日と琉夏は「鈴之介の熱は恋わずらいによるもの」だと察するが、鈴之介は「僕は犯罪にしか興味のない人間なんだ。言ってみれば、『悪魔に恋をした異常者』だ！」と自分の中の恋愛感情を認めようとしなかった。

　その後、署に帰った悠日は、星砂が万引き犯を間違えて捕えたことを知るが、星砂は納得していない様子だ。

　そんな星砂に対し、悠日は「鹿浜さんに相談してみてはどうでしょう？」と提案するが、星砂は「万引きなんて言ったら、何言われるか想像できるんだけど。」という。

　「万引きなど犯罪とは言えない。」

　ほらやっぱり！星砂の予測どおりだ。

　鈴之介は「僕は世界中が震撼する凶悪事件を解決するために刑事になったんだ」というが、琉夏は「摘木星砂の喜ぶ顔、見たくないの？」という。

　悠日と琉夏は、星砂をもてなそうと鈴之介にオシャレな服を着させ、鈴之介自身は料理を頑張った。

　しかし、星砂も鈴之介への恋愛感情は抱いておらず、「ないよりのない」だと断言するのだった。

　帰りに、悠日と星砂は居酒屋で食事をしていると、弓槻貴司（ゆづきたかし：中野裕太）という謎の男と出会う。

　弓槻はどうやら星砂の知り合いらしく、「元気そうだね。この時以来だ。」とおでこの傷を見せるが、星砂は「なんだっけ？」と当時のことを覚えていない。

　弓槻は星砂に掴みかかり、「ヘビ女」と吐き捨てるのだった・・・。

　その後、星砂は自宅に帰ろうとすると、鍵を失くしてしまったことに気づくのだった。

　一方、悠日は署内の管理室へ帰ると、そこには雪松署長（ゆきまつ：伊藤英明）がいて、徹夜をしてまで、兄・朝陽（あさひ：毎熊克哉）の事件を調べていたのだ。

　朝陽は捜査中、弾丸１発を失くしていたのだ。

　全６発装填していたリボルバーの中に入っていたのは、５発だけだったのだ。

肉じゃがとコロッケ

　鍵を失くしてしまった星砂は、仕方なく小洗先生（こあらい：田中裕子）のもとへ泊まることにした。

　星砂は捜査一課時代、凶悪事件に果敢に立ち向かい、命の危機にさらされてしまっては、内緒で小洗先生に治してもらっていた。

　小洗先生は「一体何が起きてるの？」と尋ねるが、星砂は「自分でも分かんねぇんだよ。私の中に、肉じゃがとコロッケがいる。」と、どうしても分からずにいた。

「マーヤーのヴェール」を剥ぎ取れ！！

　鈴之介は買い物帰り、小学校の校庭から流れる「オクラホマミキサー」を聞いた。

　すると、自分の中の「何か」が変わった。

　そして鈴之介は悠日にこう連絡した。

　「万引きは凶悪犯罪だ。そして僕は、摘木星砂さんの笑顔が見たい！」

　４人は改めて、自宅捜査会議を始めた。

　「行くぞ。『マーヤーのヴェール』を剥ぎ取るんだ！」

事件の真相

　トリックに気づいた鈴之介は「犯人はマジシャンだ。これは万引き事件じゃない。万引きによって隠された別の事件なんだ！」と言う。

　「万引きを追うな。その同時刻、別の場所で何が起こっていたかを探すんだ。」

　鈴之介の指示に従って、いろんな監視カメラの映像を調べる３人。

　そして見つけた、大きな「タネ」。

　パート主任の絹子が商品カートを動かし、死角を作っていたことが分かった。

　絹子の動きを見てみると、カメラの映像が１０分ほど途切れていた・・・。

　翌日、星砂はチェックのため万引き犯を捕らえると、商品が消えたトリックを見破った。

　事務所には予め商品が入っていない同じカバンが用意されており、急いですり替えていたのだ。

　そして社長室に向かうと、金庫の中を物色している絹子を見つけた。

　絹子は老後の資金のため、偽装万引きのウラで売上金を横領していたのだ。

　星砂は、ずっと信頼していたパート主任が犯人だったことにショックを受けた。

　星砂の笑顔が見られなかった鈴之介は、悠日に「星砂さんが来ても追い返してくれ」と頼んだ。

星砂の記憶

　その夜、悠日と星砂は居酒屋へ。

　「好きだよ。だから、言っておかなきゃって思ってさ。」

　星砂は悠日に、自分の悩みを打ち明けた。

　「馬渕悠日さん。私、あんたのお兄ちゃんに会ったことがあると思う。多分だけど、ウチにあんたのお兄ちゃんのスマホがある。あの時、あんたのお兄ちゃんのことを調べようとしてた。」

　悠日は「いつ、どこで会ったんですか？」と問うと、星砂はこう答えた。

　「３年前の夏かな？気が付いたら夜中の公園にいて、私の手の中にスマホがあった。変なヤツだって思うかもしれないけど、時々見覚えのない買い物をしてる時がある。財布失くしたり、急に知らない人から声をかけられたり、部屋の鍵失くしたり・・・全然覚えてなくて。今も部屋に入れない。私の部屋にさ、買ったこともない服とかがたくさんあって。」

　そして星砂は、苦手なはずのトマトを食べて、こう言った・・・。

　「あなた、誰・・・？」

　なぜだろう？様子がおかしい。

　「なんでこんなに人がいるの？やだ・・・すごいやだ・・・。」

　星砂は居酒屋を飛び出した。

　悠日は、「大丈夫ですよ」と星砂を抱きしめ、落ち着かせた。

　すると、星砂の人格は元に戻った・・・。

　そしてその様子を、雪松署長が遠くから見つめていた・・・。