《見知らぬ世界に放り出された乗客たちの、極限サバイバルがはじまる!!》金曜ドラマ『ペンディングトレイン』第1話「運命の電車」振り返り&考察!!

ドラマ振り返り・考察

 こんにちは、「なゆた」です!

 皆さん、大変長らくお待たせいたしました・・・
 この度、ドラマ振り返り&考察を『初恋の悪魔』ぶりに復活することにしました!!
 今回、記念すべき復活で紹介するドラマは、こちらでございます!!

 TBS系 金曜ドラマ『ペンディングトレイン −8時23分、明日 君と!!

 これは、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』『着飾る恋には理由があって』や、映画『TANG タング』などで知られる金子ありささんのオリジナル脚本による、予測不能のサバイバル・エンターテインメントであり、いつも乗っている電車がある日突然見知らぬ世界にワープしてしまい、乗客たちが水も食料も電波もない中で懸命に生き、みんなで元の世界に戻ろうと奮闘するという物語です!

 ということで、今回から新たに『ペンディングトレイン』毎週振り返っていきたいと思います!!
 (注意:この記事では第1話のネタバレを含みます。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。)

今までのドラマ振り返り&考察はこちらから

ぜひ!こんな人に読んで欲しい!

① ドラマ好きな人
② 『ペンディングトレイン』が好きな人
③ 考察好きな人

第1話「運命の電車」振り返り

 昔、誰かが言った。

 「人間が目論み、神が始末する。」

 もしかしたらこれは、神が人を始末しようとしたのか。
 それとも、救済なのか。
 あるいは、そのどちらでもないのか・・・。

いつもと変わらない朝

 あたたかい春のある朝。

 メディアでも活躍するカリスマ美容師の萱島直哉(かやしま なおや:山田裕貴)は、ある人物に会うべきかどうか迷いながら、都心の秋葉原に向かういつもの電車に乗ろうとしていた。

 同じ頃、新米体育教師の畑野紗枝(はたの さえ:上白石萌歌)は、勤務先の高校へ向かう駅のホームにいた。彼女の視線の先には、密かに思いを寄せている消防士・白浜優斗(しらはま ゆうと:赤楚衛二)の姿があった。彼もまた、ある複雑な思いを抱えながらいつもの電車を待っていた。

 そんな3人が乗り込んだ5号車の車両には、大学院生の加藤祥大(かとう しょうだい:井之脇 海)、ネイリストの渡部玲奈(わたべ れな:古川琴音)、専門学校生の米澤大地(よねざわ だいち:藤原丈一郎)、高校生カップルの江口和真(えぐち かずま:日向 亘)と佐藤小春(さとう こはる:片岡 凜)、サラリーマンの田中弥一(たなか やいち:杉本哲太)、キャリアウーマンの寺崎佳代子(てらさき かよこ:松雪泰子)らも乗り合わせた。

 「(うわ〜嫌いやわ〜、こういう人嫌いやわ。っていうかあなた、周りの人のことオブジェか何かだと思ってます?もしも〜し!・・・と、心の中で注意する俺、紳士なオレ☆)」

 「(えっ、これウチの物理の先生が、また賞取ってる!いいなぁ〜。俺だってもっと論文数稼ぎたいのに、教授が雑務ばっかり押し付けるから・・・あぁ〜もうっ!!・・・はっ!今、俺声漏れてないよな?大丈夫だよな?)」

 「(あ〜、今日こそ歯医者に行かないと!診察券探しておいてくれって言ったのに、あの薄情女房、”捨てた” とか言いやがって・・・。なんだよこれ、飲みきれないよ。)」

 そんないつもと変わらない一日が、今日も始まるはずだった・・・。

 突然、緊急地震速報が流れてきた。しかしそれは地震かと思いきや、電車が少しずつ加速していく・・・。

 そんな中、弥一が落としたペットボトルのキャップを優斗が取ろうとしたら、そのキャップが突然パッと消えた。そして、乗客の一部も消えていき・・・。

 電車はどんどん加速して、激しい衝撃音とともに揺さぶられる乗客たち。

 たどり着いたのは、大自然の森林だった。佳代子によれば、ここらへんにはビルがあったようで・・・。

 ここでは、電波もたっていない・・・。

 優斗と紗枝は、トンネルの中を確かめることにした。そこに直哉もついて行き、3人でトンネルへ向かった。

 トンネルを出てみると、なんとそこは何もない世界だった・・・。

 「俺たち、今どこに・・・?」

4月17日(月)に、TBSさんの公式YouTubeチャンネルが第1話の冒頭約10分を先行公開しました!!
(※本編と見比べてみると、一部カットされているシーンがございます。)

放り出された乗客たち

 「もしかして、脱線して車両だけどっかに飛ばされちゃったってこと・・・?」

 「おかしい・・・こんなのおかしい・・・」

 戸惑う乗客たち。駅員の小森 創(こもり はじめ:村田秀亮)に聞いてみるも、何も分からないようで・・・。

 優斗は、乗客名簿を作ることにした。

 大地は、そんな優斗を見て「あの人、頼りになりそう!」とつぶやいた。

 紗枝は、勤務先の高校で消防訓練に来て以来、優斗に想いを寄せるようになったのだ。

 優斗はさっそく、SOSの合図が出せるように、火を焚いた。

 「ねぇ、それで誰か来ます?」と直哉が聞くと、優斗は「分かりません。でも何もしないよりは・・・」と答えた。

 優斗は直哉に名前を聞くと、「匿名希望・24歳です。」と答えた。

 直哉はもう一つの出口を確かめるために、西へ向かおうとした。

 「もう少し待ってください。ここで待っていれば、きっと救助は来ます。」と止めようとする優斗だったが、直哉は「残念でした。俺は誰の指図も受けないの。と断った。

 「今は単独行動は危険なので、状況を見てからにしましょう。それまでどうかここで・・・」と必死で懇願する優斗に、直哉は渋々引き受けるのだった。

シャケおにぎり

 見知らぬ世界に放り出されてから7時間が経過した。しかし、まだ助けは来なかった。

 大地は、現状報告を伝えるための動画を撮っていた。

 弥一が読んでいた新聞には、「北千住駅前 男性胸刺され死亡 20〜30代の金髪男 刃物持ち逃走」と載っていた・・・。

 和真と小春は、持ってきたお弁当を食べることにした。

 自分が欲しい物を手に入れるためには手段を選ばない個人主義である玲奈は、隣にあった直哉のカバンの中を調べると、仕事用のハサミと、刑務所の印鑑が押された封筒が出てきた。玲奈は、あの新聞の記事と何か関係があるのではと警戒した。

 玲奈は次に紗枝のカバンを調べると、軽食のシャケおにぎりを見つけ、こっそり持っていこうとしたが、バッタリ直哉と会って思わず袋を落とした。「いらないの?」と聞く直哉に、玲奈は何も言わず走り去っていった。直哉は、玲奈が落とした袋を拾った。

 同じ頃、紗枝は「買ったものがなくて・・・」とシャケおにぎりがないことに困っていた。

 システムエンジニアの立花弘子(たちばな ひろこ:大西礼芳)は、直哉が袋を持っていることに気づき、「それ、畑野さんのじゃないの?」と聞く。

 直哉は「ああ、これさっきあの子(玲奈)がさ・・・」と言おうとすると、玲奈は突然こう言い出した。

 「やっぱりね。この人、なんか犯罪者っぽいと思ってた。だって刑務所からの手紙も入ってるし、刃物だって持ってる。前科者!そんな人、信用できるわけないじゃない。」

 すると直哉はこう言った。

 「信用?じゃあ聞くけどさ、皆さんは互いを信用してるわけ?今日会ったばっかりで、同じ電車に乗っただけなのに?となりにいる人が、チカン詐欺師かもしれない。卑怯者クズかもしれない。それとも・・・ウソつきかもしれない。テメェこれ自分で返せよ・・・。なんてね〜、は〜い!安心してください。ボク、出て行きますんで!あとはみんなで仲良く。ね〜!」

 直哉は、西へ向かっていった。

命の危険

 直哉は、西へ向かっている途中で大量の水が入っている箱を見つけ、一本だけ取っていった。

 その頃、優斗は手土産にするつもりだった果物を乗客全員に分け与えた。紗枝もまた、返されたシャケおにぎりとサンドイッチをみんなに分け与えた。

 すると大地は、こんなことに気づいた。

 「俺のカメラは見てたで!」

 現状報告の動画の中に、玲奈がこっそりシャケおにぎりを持って行く瞬間がバッチリ映っていたのだ。

 直哉を疑っていたことを詫びようと、優斗と紗枝は直哉を捜しに向かった。

 同じ頃、直哉が西へ向かう途中で見たのは、谷底の深い穴だった・・・。

 急いで戻ろうとした直哉は、足を滑らせて落ちそうになる・・・!!

 絶体絶命の危機に陥った直哉の前に、優斗と紗枝が駆けつけた!

 「がんばれ!あきらめるな!」

 優斗と紗枝は、力いっぱい直哉を引き上げた。

 「大丈夫か?」「ハハハ・・・疲れた・・・」

 そこで3人は、高校のバッグを見つけた。

 あのとき電車内で和真と小春が付き合っていることを勝手にSNSで広めた高校生たちも、きっとこの穴に落ちてしまったのだろう・・・。

 それを察し、絶望する直哉たち。

 優斗と紗枝は「疑ってしまい、申し訳ありませんでした。」と謝った。

 そして直哉は改めて彼らに名前を教えた。「美容師。歳は30。萱島直哉。」

 優斗は「さっきあの子が言ってた手紙って、何か事情でも?」と聞くと、直哉は「あ〜ごめん。やっぱ俺、あんたとは相性悪そうだわ。」と言った。

 きっと直哉にも何か言えない事情があるのだろう。

 見知らぬ世界に放り出されてから、もうになった。

 直哉は、こんな状況でも前向きな紗枝に戸惑っていた。

 「こんな状況でさ、普通もっと取り乱すだろ?」と直哉が聞くと、紗枝はこう言った。

 “やれるだけやってみよう” 私のポリシーです。」

「やれるだけやってみよう」

 朝になっても、誰も助けは来なかった。しばらくの間は、この何もない世界でなんとかして過ごすしかない・・・。

 小森は「やってられるか!」と出て行った。そして和真と小春も、出て行こうとする。

 「行こう小春。こんなヤツらといても意味ないよ。あんたら大人はさ、いっつもそうじゃん!不平不満ばっか。誰かを責めて自分は正しいって顔してさ、そのくせいざという時何の責任もとらない!」

 優斗は「危険だぞ、行くな!」と止めようとするが、和真は「どうでもいいよ。どうせ俺ら家出しようと思ってたから。」と突き放した。

 「ダメよ、戻って!」「死ぬぞ!」
 「別にいいけど?それよりも自由がいい!」

 それを聞いた弥一は・・・

 「 “自由” ?そうか!もう帰れないってことは、自由ってことなんだ・・・!俺は自由だ〜!!」

 そして祥大や大地も・・・

 「何か食べられるものないかな」「そんなら俺も!」

 次々と理性が崩壊していく乗客たち・・・。

 みんなを必死で止めようとする優斗と紗枝に、直哉は「もういいだろ、好きにさせろよ。もうみんな自己責任だよ。別に帰りたくないヤツだっているだろうし。俺もどっちでもいいよ。いや、こんな訳わからないことになってさ、そりゃ理性も飛ぶよ。死にたきゃ死ねばいいし。他人の命をあんたが背負う必要ないだろ?」と言い放った。

 「それでも背負うんだよ!俺は先輩と約束したんだ。」

 優斗の先輩である高倉康太(たかくら こうた:前田公輝)は、消火活動中に起きた大爆発で両足が動かなくなってしまったのだ。

 「申し訳ありませんでした」と深く謝る優斗に、高倉先輩はその代わり、一人でも多くの命を助けろ。俺の代わりに・・・」とすべてを託した。

 「俺は諦めない。必ず、みんなを助ける!」優斗はそう断言した。

 直哉は「助ける・・・?みんなをあんた一人でか?思いあがんなよ?世の中そんな甘くねぇよ。誰も助けられないよ。」と言った。

 紗枝は「私は助けられました!学校で白浜さんに会って・・・」と、優斗と学校で会ったときの思い出を話した。

 紗枝は、ほとんどの生徒から無視されていて、教師としての自覚が持てないでいた。そのときに優斗が言った言葉が忘れられない。

 「明日また、やれるだけやってみよう。」

 それ以来、生徒に「おはよう」と声をかけることができるようになったのだ。

 「やっぱり帰りたい。そして、戻って学校で “おはよう” って言いたいです。戻りましょう、みんなで!」

 優斗と紗枝は、さっそくみんなを止めに向かった。

 西へ向かおうとした和真と小春は、衝撃の光景に驚いた・・・。そこに、優斗と紗枝がやってきた。

 「おい、行くな!死んでもいいとか言うなよ!生きよう、少しでも安全なところで!そっち行っても何もない!死んだら自由も何もないし、命だけは・・・!!逃げないで・・・。いっしょに今日を乗り切って、ここで・・・やれるだけやってみよう!

 それを聞いた和真と小春は、戻ることを決意した。

 優斗と紗枝の後を追っていた直哉は、和真の姿を見て、弟の達哉(たつや:池田優斗)を思い出した・・・。

弟からの手紙

 直哉は、育児放棄気味の母に代わって、達哉を一生懸命育てていた。
 しかし、達哉が強盗傷害事件を起こして警察に逮捕されてしまったのだ。

 直哉は、封筒に入っていた達哉からの手紙を再び読んだ。

 「2年3カ月の刑を終えて、ここを出ることになりました。
 正直、怖いです。
 俺は、兄ちゃんを裏切りました。
 誰も助けてくれない中、一人でずっと面倒見てくれたのに・・・。
 この先、俺はちゃんとやれるでしょうか?
 心配かけないでやっていけるでしょうか?
 会って話したいです。
 やり直したいです。
 兄ちゃんと一緒に・・・」

 直哉は、大切な弟の残した手紙を抱え、涙を流した。

 「やれるだけやってきたよ。やれるだけやってきたろ・・・?」

水が盗まれた!?

 乗客たちは、衝撃の真実を知った。

 和真と小春が戻る途中に見つけた空き缶の製造年が「2026年」になっていて、
 弥一が新聞で見た2026年完成予定の「ブルームタワー」がもうすでに完成していて、
 祥大と大地は、研究に30年かかるはずの新植物を見つけたのだ。

 つまり、直哉たちが放り出されたのは、30年後の世界だったのだ・・・!!

 「そんなバカな・・・」「夢だ・・・これは夢だ・・・」

 そんな中、小森がもうひとりの生存者を連れてきた。
 自動販売機の補充員である長谷部純一(はせべ じゅんいち:竹森千人)だ。
 飲み物の補充で、カートを運んでいたのだが・・・

 「水やお茶がカートごと、誰かに盗まれたんです・・・

 なんと直哉が一本だけ取っていったはずの水が、箱ごと盗まれたのだ!!

 その時、直哉は少しだけ笑みを浮かべるのだった・・・。

 第2話に続く・・・

なゆたの考察

30年後の未来は、隕石によって人類が滅亡した世界である説。

 直哉たちが放り出されたのは、30年後の世界なんですけど、
 凄まじく荒廃しているので、
 おそらく隕石が衝突して人類が滅亡してしまった後の世界かもしれません。

 もしくは日本列島が、この場所以外全部沈んでしまったのかも・・・?

 それとも・・・

北千住駅前で起きた殺傷事件の犯人は?

 現代では、北千住駅前で殺傷事件が発生したらしいんです。
 犯人の特徴は、20代〜30代の金髪の男性らしく・・・。

 もしかして、直哉が殺したのか?
 それとも、全くの別人なのか?

 仮に直哉がやったとしても、何かしら複雑な事情があるのかもしれません・・・。

“きんぐP” の正体は?

 大地がやっているゲームの、仲間のプレイヤーのアカウント名が「きんぐP」というんです。
 本来だったら大地は、その “きんぐP” さんと一緒にオフ会に行くつもりだったんです。

 終盤で祥大も同じゲームをやっていることが明らかになりましたが、
 アカウント名は「タートルネック999」でした。

 ですが、きっと “きんぐP” さんはこの乗客の中にいると思うんですよ!
 もしかして、大地のとなりにいた意外なあの人かも・・・!?

今後の展開

 水が何者かに盗まれた!?

 優斗は、カートを誰かが持ち去った痕跡を見つけます。

 犯人は誰なのかと疑心暗鬼になる乗客たち。

 生きられるタイムリミットはあと2日・・・

 そんな中、ある意外な乗客思わぬ暴走を始めてしまいます・・・。

 後日、第2話についても書こうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!!

 以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

『ペンディングトレイン −8時23分、明日 君と』を見逃した人はぜひこちらから

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