《目の前には、私を殺す30人の “容疑者” がいた。》新土曜ドラマ『最高の教師』第1話 振り返り&考察!!

ドラマ振り返り・考察

 こんにちは、「なゆた」です!

 ついに、僕の推し・松岡茉優さん主演の新しいドラマが始まりました!!
 その名も・・・

 日テレ系 新土曜ドラマ最高の教師 1年後、私は生徒に■された!!

 これは、2019年1月期・日曜ドラマ『3年A組 −今から皆さんは、人質です−』のプロデューサーと監督が再びタッグを組んで作られた、新感覚の学園サスペンスであり、生徒の誰かに突き落とされてしまった一人の女性教師が奇跡的に1年前にタイムスリップを果たし、すべてを変えるべく命がけの “再教育” に挑むという物語です!

 ということで、今回から新たに『最高の教師』毎週振り返っていきたいと思います!!
 (注意:この記事では第1話のネタバレを含みます。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。)

ぜひ!こんな人に読んで欲しい!

① ドラマ好きな人
② 『最高の教師』が好きな人
③ まゆらー(仮)の人

第1話「拝啓、傷ついた貴方へ」振り返り

 生徒を想い、死力を尽くす教師は絶滅した・・・
 ただし・・・「命が係る場合」は、その限りではない。

問題だらけの1年間

 令和6年3月10日。今日は鳳来高校卒業式の日だ。
 3年D組の担任である化学教師・九条里奈(くじょう りな:松岡茉優)にとっても問題だらけの1年間だったが、生徒と向き合うことをあきらめ、何もできない・・・いや、“しない” 日々を送っていた。

 今のこの時代、教師が生徒と真剣に向き合うことはむずかしくなっている。
 生徒の問題を注意すれば、笑みを浮かべて “パワハラ” だと揶揄され、生徒の悩みを聞こうとしたら、”モラハラ” だと糾弾される。それが今の現実なのだ。

 彼女の中に残されていたのは、この1年間が終わった「安堵感」だけだった。

 その「安堵感」を胸に職員室へ戻ろうとしたその時・・・彼女の背中にものすごい衝撃を受けた。

 吹き抜け廊下から落下していく彼女に一瞬見えたのは、D組 卒業おめでとう” と書かれたコサージュだった。

 「・・・今わたし、生徒に殺された・・・?」

 地面に着きそうになったその時!!
 目を覚ますと、九条は教壇に立っていて、目の前には30人の生徒たちがいた。
 後ろの黒板には、“令和5年4月6日” と書かれていた。

 彼女はにぎやかな生徒たちを見て、震えが止まらなかった。
 なぜなら、この30人の生徒のうち誰か一人が、1年後・・・ “自分を殺す” のだから・・・!!

2度目の教師人生

 職員室に戻ると、新年度の会にて教頭の我修院 学(がしゅういん まなぶ:荒川良々)が今年の漢字を発表していた。

 九条はふと思い出した。“鱓(うつぼ)” だ。

 間違いない。彼女はまさに1年前に戻っていたのだ。

 九条がD組の座席表を見ると、その中の鵜久森 叶(うぐもり かなう:芦田愛菜)という名前を見て、彼女はある “悲劇” を思い出すのだった。

 家に帰ると、そこには前の人生では離婚していた夫の九条 蓮(くじょう れん:松下洸平)がいた。
 1年後に生徒に殺される彼女は、いっそのこと蓮に相談してどこか安全な場所へ逃げるべきか、悩んでいた。ただ、間違いないのは、この1年間で “何かを変えなければならない” ということだった。

 翌日、九条は生徒たちにこう宣言する。“生徒たちの困っていることに、絶対に寄り添う” と。

 問題児たちを束ねる相楽琉偉(さがら るい:加藤清史郎)は、九条の “宣言” を聞いてこう思った。
 「俺らナメられてんよなぁ・・・」
 すると彼は “何か” を思いついた。そして西野美月(にしの みつき:茅島みずき)にこう告げる。
 「今日のあの話聞いて、アイツが勘違いしたこと言い出さないように、頼むな。」

 優等生の東風谷 葵(こちや あおい:當真あみ)から、「自分は通院で休んでいるのに、掃き溜めクラスに入れられているのが納得いかない」と言われるが、九条は終始困惑してしまう。

 鵜久森がやってきて、「あの・・・東風谷さん、どうかしたんですか?」と心配する。

 「東風谷さんは、大丈夫です。あっ、鵜久森さん。どんな小さなことでも言ってくださいね。先生ちゃんと、この学校変えようと頑張るので。」

 九条がそう言うと、鵜久森はこう言い放った。

 「・・・本当にそう思ってるんですか・・・?寄り添うだけで、大人が私たちの世界を変えられると本当に思ってるなら、私は心底軽蔑します。

 すると、いつもはノリの良い瓜生陽介(うりゅう ようすけ:山時聡真)がやってきて、真剣な表情で九条に助けを求める。

 「先生、申し訳ない!俺、卒業して、大学出て、いい会社入って、そんで返すから・・・!今だけ俺に、50万貸してくれないか?」

 1周目の人生では、瓜生は親の借金が原因で転校したのだ。
 もしかすると、自分を殺そうとした生徒は瓜生で、親の借金に気づけなかった彼女への逆恨みで突き落としたのではないか?
 悩みに悩んだ九条は、蓮に頼み込んだ。

 「あのさ・・・ちょっと50万使ってもいいかな・・・?」

 「そんなお金何に使うの?」

 「・・・ちょっと、今は言えない・・・。」

 「う〜ん・・・分かった。分かんないけど分かった。どうしても今そのお金が必要なワケがあるんだろ?ただし、俺も新しいハブラシ買わしてな。」

 しかし・・・

 翌日。親友の勝見夏穂(かつみ かほ:サーヤ)とカラオケに行っていると、
 相楽・瓜生ら問題児集団が50万で豪遊しようとするところを目撃する・・・!!

 「ごめんね〜里奈ちゃん。何でもするって聞いたから、俺が瓜生に言って仕込んだの。」

 なんと相楽のアイデアで、瓜生が九条から50万をだまし取っていたのだ。
 相楽が思いついた “何か” とはこういうことだったのだ。

 「別に親が金に困ってるのなんか俺には関係ねーし。」

 九条は瓜生の行動を注意しようとするが、相楽たちから “パワハラチャンス” と揶揄されてしまう。

 しかし相楽は、「バレたらさすがに持ち逃げはできない」と判断したのか、瓜生に50万を返しておくよう命じるのだった・・・。

 「あの〜、そろそろ出てってもらってもいいっすか?ジャマなんで。」

 九条を嘲笑う相楽たち・・・。

変わらなければいけないのは・・・

 お金は無事返されたものの、あまりにも理不尽な現状に、一度は自信を失ってしまう九条。

 彼女は鵜久森の言葉を思い出し、ただ優しく寄り添うだけでは変わらないということを知った。

 まず変わらなければいけないのは、他でもない・・・自分自身なのだ。

覚悟

 翌日、九条は8台のカメラを買って、教室の天井に仕掛けた。
 そして、教室内の様子を監視した。
 そこで見つけたのは、真面目な鵜久森の席に教科書がないことだった・・・。

 九条は、鵜久森を化学準備室に呼び出した。

 「鵜久森さん、クラスの生徒に何をされていますか?」

 彼女の突然の一言に、鵜久森は困惑する。

 九条はすべてを知っていた。

 鵜久森は、相楽率いる問題児集団からの壮絶ないじめに苦しみ、2023年5月23日不登校になり、そして・・・自ら命を絶ったのだ。

 「逃げることであなたが幸せになるんだったら、喜んで逃げ道を提案したいです。でも、あなたがもっと不幸な目に遭うことが分かっている以上、絶対に何とかします。」

 鵜久森は「私は・・・不登校になんてなりませんから。」と否定する。

 そして彼女が化学準備室を出ると、問題児集団に囲まれてしまう・・・。

 教室内では、クラス旅行決めの合間に “裁判” が行われていた・・・。
 化学準備室内での九条と鵜久森の会話を聞いた彼らは、鵜久森に「1年間・3教科の学業縛り」をしようとする・・・。

 その時・・・九条が教室に駆けつけた。
 違和感を感じた九条は、先ほどの “裁判” の音声をバッチリ録音していたのだ。

 そして鵜久森の3教科の教科書の中をのぞいてみると、
 そこにはページいっぱいに悪口が書かれていた・・・。

 “学業縛り” というのは、鵜久森の教科書まるごと悪口などの落書きをして授業で使いにくくすることだった・・・。

 「一つ質問をさせてください。この中で、本当に心の底から鵜久森さんに憎しみを抱き、怒り、どうにかして彼女を苦しめてやりたいと強く心に思って、このような仕打ちに参加する人は手を挙げてください。」

 しかし、誰も手を挙げる者はいなかった。

 九条は、「もし強い感情もなく、その場の空気であったり、誰かがやっているからという同調的感覚や、自分に矛先が向かないためだけの逃避的思考で、こんなにも彼女の心を砕き、踏みにじり、蔑むような出来事に参加できるのだとしたら、ここにいる皆さんはもはや、人間ではないと思います。」と理不尽な現状を訴えた。

 「鵜久森さん、改めて伺います。あなたは、このクラスの人たちに何をされたんですか?ここにいる人たちは、自分がしたことがどういうことなのか誰一人自覚していません。だから、あなたが何をされ、どんなに苦しみ、どんなにも痛んだのか、それをハッキリと告げることが、この無自覚な動物たちにできる最初の攻撃なんです。」

 相楽たちは「やってらんない」と言わんばかりに出て行こうとするが、その扉は電子錠をかけていた。

 「私は、あなたたちに今日殺される覚悟でここにいるんです。そして、今日殺されると本気で思った時、私は初めて、あなたたちに今日伝えるべきことがたくさんあることに気が付きました。私にそう思わせてくれたのは・・・鵜久森さん、あなたです。あなたの言ったとおり、ただ生徒に寄り添うだけで何かが変わるならば苦労はしません。でも、世界を変えようと本気で思うなら、必要なのは・・・覚悟です。鵜久森さん、今までたった一人で、苦しみ、悲しみ、戦って、本当によく頑張ったと思います。そんなあなたの痛みに寄り添わず、本当に申し訳ありませんでした。でも今日からは、あなたは一人ではありません。私がいます。絶対にあなたを一人にはしません。鵜久森さん、私と一緒に戦ってくれませんか?そして、この教室を変えるんです。」

 すると鵜久森は立ち上がり、覚悟を胸にすべてを明かした。

 すべての始まりは、鵜久森のとある趣味がきっかけで、SNSが少しだけ話題になった時だった。
 生徒たちに話しかけてもらえるようになって少し舞いあがっていたが、次第に風向きが変わって “男子に媚びている” ようにみられ、問題児集団の “標的” にされてしまった。

 最初は作り笑いをしながら耐えていたが、どんどんいじめはエスカレートしていった。
 母には「大丈夫だよ」と言って打ち明けることができなかった。
 母を安心させるために勉強を頑張ろうとするも、教科書まるごと落書きをされて開けにくくなってしまったのだ。まるで、ゲームのごとく・・・。

 「ずっと独りで泣いていました。何の涙か分かりません。くやしいのか、悲しいのか、つらいのか、怖いのかわかりません。みんなは私のこの姿が見たくて、毎日私に嫌な言葉をぶつけていたんでしょうか?ならこの涙は、あなたたちが求めていた涙はどんな涙なのでしょうか?誰か、教えてください・・・。」

 涙を流しながら自分の思いを語った鵜久森を、九条はそっと支えた。

 「あなたの今までのことは、今聞かせてもらいました。次は、あなたのこれからのことを聞かせてください。」

 「私はただ、友達と一緒にお昼ごはんが食べたかった。誰かと一緒に、なんでもない話をしながら学校に来て、またなんでもない話をしながら帰って、ちょっと寄り道したりして、文化祭でよる遅くまで残ってるくせに、”めんどくさいね” って笑いたかった。好きなものを “好き” と言って、やりたいことを “やりたい” と言って、大切な人に自信を持って “大切だよ” って言い返せる自分になりたかった・・・。

 九条は、鵜久森と生徒たちに向かってこう宣言した。

 「今言ったこと、すべて叶えましょう。この1年間で、私が皆さんを変えてみせます。

4月21日、離婚。

 帰り道、九条のスマホに鵜久森からメッセージが来た。

 「先生、今日久しぶりに帰り道で泣きませんでした。」

 九条が「週明け、もし学校に来てくれるのなら、一緒に行きませんか?もし、嫌でなければ・・・。」と返すと、鵜久森から「ありがたいです。初めてしました、人と待ち合わせ。」と返事が来た。

 すると、九条はある大事な出来事を思い出す。

 今日は、4月21日

 そう・・・蓮から離婚を切り出される日だった。

 九条の2度目の教師人生は、まだまだ始まったばかり。

 第2話につづく・・・

なゆた感想

『3年A組』『ニッポンノワール』の衝撃再び!!新たなミステリーの幕開け

 僕も大好きだった2つのドラマ『3年A組 −今から皆さんは、人質です−』『ニッポンノワール −刑事Yの反乱−』で味わった衝撃が再びやってきた感覚がしました。

 そして何よりすごかったのは松岡茉優さんの魂のこもった演技たるや、素晴らしいものでした!
 2度目の人生はとにかく命がけだというのが、表情から伝わってきます・・・!!

 そして生徒役もとにかく豪華!!
 子役から大活躍している芦田愛菜さんや加藤清史郎さんはもちろん、『オールドルーキー』『Get Ready!』などで注目を集めている當真あみさん、そして現在公開中のスタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』で主役に抜擢された山時聡真さんもいて、ネクストブレイクが大渋滞!!

 これはまた、アツい夏が始まりそうです・・・!!

主題歌は菅田将暉さん!!あの大ヒット曲を彷彿とさせる温かいバラード誕生

 さて、このドラマの主題歌がエンディングで発表されたのですが、なんと『3年A組』で主演を務めていた菅田将暉さんが担当しています!!
 タイトルは『ユアーズ』で、菅田さんとバックバンド・KNEEKIDSのメンバーであるKohei Shimizuさんが一緒に作り上げた曲だそうです!

 僕も初めてドラマで歌声を聴いたとき、「柊先生だ〜!!」と感動で泣きそうになりました・・・!!

 とても優しさに包まれた温かいバラードで、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌である『虹』を彷彿とさせているように感じます。
 僕も初めてこの曲を聴いたとき、『虹』を聴いたときの温かい気持ちを再び感じました。

なゆた考察

1年後、九条先生を殺すのはアイツだ。

 最初の考察ですが、現時点で、1年後に九条先生を殺すのは相楽くんだと思います。

 彼は問題児集団のリーダーで、おそらく何かの事情により大人を信用していないように感じます。

 今後の展開的には仲間だった問題児たちが回を追うごとに九条先生によって更生されていき、それに対して相楽くんは並々ならぬ怒りと憎しみを抱き、感情に任せて彼女を突き落とすのだと思います。

謎の脚本家・ “ツバキマサタカ” ってだれ!?

 このドラマの脚本を書いているのは、“ツバキマサタカ” さんという人です。

 一体 “ツバキマサタカ” さんとは何者なのか・・・?

 彗星のごとく現れた新人なのか?
 それとも、『3年A組』『ニッポンノワール』を書いた武藤将吾さんの別名義なのか?

今後の展開

 1周目の人生で、夫から理由も分からぬまま離婚を切り出されてしまった九条先生。

 2周目でおんなじ轍は踏みたくない。でも、一体どうすれば・・・?

 そんな中、瓜生くんの “ある瞬間” が気になった九条は、彼のアパートに潜入する。

 そこで彼女が見たものとは・・・!?

 後日、第2話についても書こうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!!

 以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

『最高の教師』を見逃した人はぜひこちらから

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