《この男、英雄か、悪魔か。》日曜劇場『VIVANT』第5話 振り返り&考察

ドラマ振り返り・考察

 こんにちは、「なゆた」です!

 TBS系 日曜劇場『VIVANT、ついに乃木くんの秘密が明らかになりましたね!!

 そこで今回は、『VIVANT』第5話の振り返りと今後についての考察をしたいと思います!
 (注意:この記事では『VIVANT』の全ての謎が明らかになっております。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。)

ぜひ!こんな人に読んで欲しい!

① ドラマ好きな人
② 『VIVANT』が好きな人

第5話 振り返り

何かがおかしい

 乃木(のぎ:堺 雅人)と黒須(くろす:松坂桃李)が “排除” したテントのモニター・山本(やまもと:迫田孝也)の遺体を見つけた野崎(のざき:阿部 寛)。
 “遺書” が残されていたため自殺で間違いないはずだったが、周りの監視カメラはすべて作動停止になっていた・・・。

 その遺書にはわざわざ誤送金のことも書かれていた。テントならさすがにお金のことはうやむやにしておいた方が都合がいいはず・・・。
 だとすれば、公安とテント以外に、山本がモニターだと知っているのは・・・乃木だ。

 公安が乃木の経歴を調べると、中にアメリカ・フロリダ州のロンガリー高校が載っていた。
 その高校に問い合わせてみたところ、“乃木憂助” の名前はなかった・・・。

 一方。乃木は、別班の司令・櫻井里美(さくらい さとみ:キムラ緑子)と再会を果たす。

 「あなたにしては、ずいぶんてこずりましたね。でも、よくやりました。それで、これからどう動きますか?」

 「公安も、ザイールと山本が死んだ今、手がかりとなるのはGFL社のアリだけです。居場所を突き止めようとするでしょう。彼はテントの実態を把握している重要人物です。必ず我々が誰よりも先に見つけ出し、吐かせてみせます。」

 日本医療センターでは・・・
 (かおる:二階堂ふみ)は、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の治療費を求めるクラウドファンディングの状況を調べてみると、集まったのはたった47万7771円であり、まだまだ足りなかった・・・。

 「ジャミーン。手術のことなんだけど、もう少し時間がかかるの。ごめんね。でも必ず・・・」

 その時・・・先ほどまで全然足りなかったはずの資金が、一気に目標金額に到達したのだ!!
 これで、ジャミーンの命が救われる!

 一方。丸菱に戻った乃木だったが、彼のもう一つの人格・”F” が勝手に出て来て、業務監査部の河合幸二(かわい こうじ:渡辺邦斗)に対して「俺に一言あるんじゃねーのか?」と誤送金の犯人を乃木だと決めつけていたことへの謝罪を強要する。さらに、「俺の通帳・パソコン・携帯を1時間以内に返せ。少しでも壊れてたり1円でもなくなってたら、こっちから訴えるぞ!」と脅す。
 Fの脅迫的な追い詰め方に、乃木はさすがに「やりすぎだよ・・・」とドン引きしてしまうのだった。

 薫は、いきなり集まったこの大金を誰が送ったのか、疑問に思っていた・・・。
 クラウドファンディングのことを知っているのは、乃木、野崎、ドラム(富栄ドラム)、そして自分だけ・・・。
 そんな中、薫は野崎に夕飯に誘われる。

 中華料理店で・・・

 野崎は、全員の指名手配が取り下げになったことを報告する。
 ザイールの自決で唯一生き残った警官が、乃木たちの無実を証明してくれたのだ。

 そして薫は、ジャミーンの手術ができるようになったことを報告した。
 薫が「この度はジャミーンのために寄付してくださって、本当にありがとうございました。」と話を振ると、この大金を寄付したのは誰なのか、互いに疑い合う・・・。
 そこで野崎は、ドラムに乃木のスマホを認証させ、彼の銀行口座を確かめる。
 するとそこには、クラウドファンディングに寄付した金額がバッチリ明記されていたのだ!

 大金を寄付したのは、乃木だった・・・!!

 「僕は、ジャミーンと薫さんに救われました。この命に比べたら、足りないくらいです。ジャミーンのために何か少しでも力になれたら、僕はそれが一番嬉しいんです。黙って受け取ってもらえませんか?」

 「乃木さん、ありがとうございます!」

 その時・・・野崎のもとに、FBIロバートから連絡が来た。

 やはり乃木は、ロンガリー高校には通っていなかった。
 しかし、同じ “ロンガリー” という名前のついた私立高校があり、そこにとある日本人留学生が、3年間通っていたという・・・。
 送られてきた写真を見ると、なんと顔が乃木と瓜二つだったのだ・・・!!
 留学生の名前は、“丹後隼人”

 「間違いない、コイツだ!」

 あの私立高校はとにかく厳格なミリタリー・スクールで、相当優秀な人でないと留学生を受け入れられないのだ。そこに日本人が入学したのは、なことだったようで・・・。
 その “丹後隼人” という男は、なんと全科目首席で卒業していた。

 さらに公安の調べによれば、“丹後隼人” という名前で小中学校の卒業記録があったのは、
 京都・舞鶴だけだった・・・。

 一体なぜ、舞鶴の小中学校とロンガリーの私立高校だけ “丹後隼人” という名前が記録されているのか・・・。

 野崎は真相を探るために、再びバルカへと向かうのだった・・・。

合同作戦

 野崎とドラムはバルカに到着すると、そこにはチンギス(Barslkhagva Batbold)がいた。
 チンギスは、唯一生き残った警官が証言したため、乃木たちを追う必要がなくなったのだ。

 「言っとくが、詫びるつもりはないからな。」

 「お前は自分の仕事をしただけだ。」

 「で、今度は何しに来たんだ?」

 「あなたは謎の組織・テントを追うために、乃木さんを捕まえたかったのよね?どうでしょう。日本とバルカ、両警察で手を組んでテントを追い詰めましょうよ?

 「手を組む?お前と俺が?」

 「さあ、合同作戦だ!」

 一方。3人のその様子を、乃木と黒須がこっそり盗聴していた・・・。
 しかし、野崎が放った重要な言葉が雑音に紛れて聞き取れなかった。

 「※※※に連れてってくれ。」

 とあるホテルで。乃木は、第1話冒頭でアリ社長に接触したときのことを黒須に話す。
 なんとあの時、乃木はマジシャンから教わったテクニックで、ドジなフリをしてスマホをすり替え、データをまるごとコピーしていたのだ!

 翌日。乃木と黒須は、野崎の後を追う。
 すると、司令の櫻井から連絡が来た。

 「アリの信号を検知、場所はウランバートル。それと、公安・野崎の音声解析できたから送るわね。野崎のことは一旦忘れて、アリに集中して。では。」

 解析できた音声の中で、野崎はこう言っていた。「セドルに連れてってくれ」と。
 セドルとは、ザイールが自決した現場だ。

 2人は司令の指示どおり、ウランバートルに向かうことにした。

 野崎・ドラム・チンギスが、セドルの爆発現場の中を探すと、GoProが埋められていた。

 3人はさっそく、ダメ元でバルカ陸軍のバヤル(谷田 歩)にSDカードの復元を頼んだ。
 しばらくして・・・SDカードの復元が終わり、爆発当時の映像をみてみると・・・
 なんとそこには、乃木がザイールを素早く撃つ決定的瞬間が映っていたのだ!!

 「アイツ、いったい何者なんだ・・・?」

 「ドラム、日本に帰るぞ。」

乃木の過去

 野崎は京都・舞鶴の東舞鶴小学校の先生からの話で、丹後つばさ園に向かった。
 そして明かされる、乃木の壮絶な過去・・・。

 実は、乃木はかつてバルカで両親と引き離されて、人身売買されていたのだ。
 ひどい暴力を受けていたところを戦場ジャーナリストに救われたが、強いストレスで記憶障害になっていた・・・。
 バルカの日本大使館を通じて両親を探すも結局見つからず、丹後つばさ園に預けられることになった。両親のことも、自分の名前も分からなくなっていた乃木は、園側から “丹後隼人” という名前を授けられた。
 乃木はかつての境遇もあってか、人に対しておびえたり、一人でブツブツしゃべったりしていて、いじめられていた・・・。
 それからしばらくして・・・18歳になった乃木はある日、たまたま島根県のたたら製鉄についての特集番組を見ていた。するとその中で、乃木家の紋章らしきものを見つける。乃木はさっそく、自ら島根に住む伯父・寛道(ひろみち:井上 順)をたずねた。
 すぐに当時出始めていたDNA鑑定をしてもらうと、乃木は(すぐる:林 遣都)と明美(あけみ:高梨 臨)の息子であり、2人は亡くなっていたことが分かったのだった・・・。
 乃木もそのことを知り、涙を流すのだった・・・。

テントのリーダーは・・・

 乃木と黒須は、ついにテントの幹部であるアリ社長を追い詰めた。

 「お前に聞きたいことがある。お前らの組織・テントのトップが、最終標的地は日本だと言っているらしいが、それはどこでいつ行われる?」

 「そんな組織は知らん。」

 「そうか、残念だ・・・。じゃあ、面白いものを見せてやるよ。」

 そしてモニターの前に映し出されたのは、2人が拉致した彼の家族が・・・!!

 「おい、一体何をするつもりだ!?」

 「日本の死刑の方法を知ってるか? “絞首刑” だ。もう一度聞く。テロ攻撃は、日本のどこでいつ行われる?」

 「そんなこと言われても、知らないものは知らんのだ!」

 「そうか、そういう態度か・・・。黒須、やれ。」

 すると2人は、アリ社長の家族を次々と “処刑” してゆく・・・!!
 その非情なやり方は、まさに悪魔そのものだ・・・。

 「待ってくれ!最後の標的は日本だという話は聞いている!でも具体的な話は、ホントに知らないんだよ!」

 「じゃあ・・・テントのリーダーは誰だ?」

 そして乃木は、いつも持ち歩いていた写真を見せた。
 生き残っている家族は、1人だけ・・・。

 「そうだ、この方だ・・・。この方こそ、偉大なる指導者“ノゴーン・ベキ(役所広司) ・・・。」

 一方。野崎は寛道をたずね、乃木家の宝刀を見せてもらった。
 その刀には、乃木家の紋章が付いていた。
 その紋章はなんと、テントのマークと一致していたのだ・・・!!

 「そうだったのか・・・乃木はずっと捜していたんだ。自分の・・・」

 ついに明かした、テントのリーダー。
 しかし、先ほどの “絞首刑” はハッタリであり、家族は全員生き残っていた。

 「死なずに済むように、後ろからワイヤーでつるしていたんです。家族をひどい目に遭わせてすいませんでした。他に情報を聞き出す方法がないと思ったんです。」

 するとアリ社長は突然、写真について、乃木にこう聞く。

 「なぜ、ベキと奥さんの写真を持ってるんだ?」

 「この女性に会ったんですか?」

 「いや、ベキの部屋に飾ってある写真を見た。」

 「この人はどこに・・・!?」

 「ずいぶん前に亡くなった。答えろ、なんでお前がこの写真を・・・!?」

 「この2人は・・・僕の両親です・・・。」

 「じゃあ、ベキは・・・」

 「・・・僕の父親です。」

 そう。この男 “ノゴーン・ベキ” こそ、乃木の父・卓だったのだ!!

 その頃。テントのアジトらしき所では、収支報告会が開かれようとしていた・・・。

 「父上、始めてもよろしいでしょうか?」

 「ああ、始めよう。」

 「それでは、今年度の収支報告を始めていきたいと思います。」

 第6話につづく・・・

なゆた考察

大きな矛盾

 あの親子が、テント(敵)だった・・・?

 ちょっと待った!!
 メッチャ大きな矛盾があるぞ!!

 あの親子は第1話の最後で、ザイールの自決の犠牲者を哀れみ、ジャミーンの面倒を見ると言っていたはず。
 そんな彼らがテロなんて起こすわけがない!

 テントは本当はテロ組織なんかじゃないはず。
 日本が最終標的である理由は、犠牲者を出すことじゃなくて、むしろその
 ジャミーンのように、親を失った子どもたちを全員救うのではないでしょうか?

 つまり・・・本当のテロ組織は、別にあるのではないかと思います!

二宮和也さんのツイートについて

 名前の分からない謎の青年役で出演している二宮和也さん(嵐/ジャにのちゃんねる)は、
 自身のX(旧・Twitter)に、

 「今日もVIVANTなう。撮影中のモニターにグループショットが映ってたんだけど、そのメンツが凄い事になってる。うちのテレビがビビって勝手に電源落とすんじゃ無いかって位に凄いメンツ。

 と投稿していました。

 このことから、撮影は早くも最終章終盤に突入しているのではないかと考えられます。

 もしかすると、別班 VS テント VS 公安最終決戦で、
 メインキャスト6人が一斉に同じシーンに集まるのではないでしょうか!?

 ドラマ史上最大の歴史的瞬間に、期待が止まりませんね!!

今後の展開

 別班 VS テント VS 公安!!

 愛する父は、敵か味方か・・・?

 乃木の父を探す冒険が、今はじまる!!

 後日、第6話についても書こうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!!

 以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

『VIVANT』を見逃した人はぜひこちらから

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