《第二章、開幕。”向き合う” とは何か。》土曜ドラマ『最高の教師』第7話 振り返り&考察!!

ドラマ振り返り・考察

 こんにちは、「なゆた」です!
 日テレ系 土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された
 いよいよ第二章に突入しました・・・!!

 そこで今回は、『最高の教師』第7話の振り返りと今後についての考察をしたいと思います!
 (注意:この記事では第7話のネタバレを含みます。純粋にドラマを楽しみたい方はここから先の閲覧をお控え下さい。)

ぜひ!こんな人に読んで欲しい!

① ドラマ好きな人
② 『最高の教師』が好きな人
③ まゆらー(仮)の人

第7話「『向き合う』ことを恐れる貴方へ」振り返り

最高の教師

 鵜久森(うぐもり:芦田愛菜)の非業の死から3日が経ち、
 休校が続く鳳来高校では、教師たちがマスコミの対応に追われていた。

 一方。九条(くじょう:松岡茉優)は、かけがえのない教え子である鵜久森を失ってしまったショックで、心を閉ざしていた・・・。

 九条が鵜久森の葬儀場に向かうと、彼女の母・美雪(みゆき:吉田 羊)と出会う。
 実は、美雪は鵜久森が絵を描いているところをのぞいていたのだ。

 美雪は、「ありがとうございます。あの子、うちでずっと九条先生の話をしてました。『先生は、私の人生を変えてくれた “最高の教師” なんだ』って。あの子が笑って学校に行ける日々を作ってくださって、本当にありがとうございます。」と、九条に感謝の言葉を述べるのだった。

 (れん:松下洸平)は晩ごはんを作って気を遣っていたが、九条はまだ落ち込んでいる様子。

 「なんで鵜久森さんはあんなことになったんだろう?やっぱり、運命って変えられないのかな・・・?」

 『試行回数1回の出来事は結論にはならない』先輩によく言われるんだ。たった一回そうなっただけのことを結論と思うな。だからこれを、運命だって結論付けちゃダメだ。俺は里奈が生きる未来のためだったら、何でもするから。

 鵜久森の母に感謝され、蓮が先輩の話で励ましてくれたおかげで、九条も元気を取り戻していった。

 「この出来事には、必ず理由がある。私は、誰かが犯したその罪を、絶対に許さない。」

思い出のきんぴら

 翌日。九条は学校へ行く前に、鵜久森宅を訪れる。

 「今日は、どうしても手を合わせたかったんです。全力で向き合ってきます。なんでこんなことになってしまったのか。その理由と、そのためなら私は、何でもしますので。」

 「食べるはずだったんです。夕食に、叶の好きなきんぴらを。今もまだ冷蔵庫に残ってます。先生、よろしくお願いいたします。」

 そして鵜久森宅を出ると、夏穂(かほ:サーヤ)と智美(ともみ:森田望智)が迎えに来てくれていた。

 「なんか、心配かけちゃったよね・・・」

 「こんな場面で心配しないヤツは、友達でもなんでもないよ。」

 学校に到着した九条は、我修院教頭(がしゅういん:荒川良々)たちのいる職員室へ。

 「鵜久森さんのお母さんは何と・・・?」

 「知りたがってらっしゃいました。彼女がなんでこんなことになったのか、その理由を。」

 「それについては警察から連絡があって、事故、もしくは自ら選んでしまったことだというように結論が・・・」

 すると九条は、鵜久森がいじめられていた時の映像を見せた。

 「彼らと戦うためには武器が必要でした。ですが、鵜久森さんはこの日から自分の力で戦いました。その日々を、本人の勇気で変えていきました。」

 「九条先生は、これを見せて私たちに何をさせようと?」

 大人が見ている表面的な世界だけで、結論をつけるべきではないと知ってもらいたくて。」

“向き合う” ということ

 九条は、生徒29人の待つ3年D組の教室でホームルームを開いた。
 その様子は、教頭たちがモニター越しに見ていた。

 「先週起きてしまった出来事について、不慮の事故、あるいは鵜久森さん自身があの選択をしたという見解がなされていますが、私はそうではないと思っています。鵜久森さんはずっと、生きることを誰よりも強く大切に思っていました。この出来事を、単なる事故や彼女の責任にして終わらせてはいけない。この出来事には、理由がある。私たちはその理由と向き合わなければならない。誰ひとり、”関係ない” とは言わせない。ここにいる皆さんは一度、”彼女を傷つけることに参加したことのある一人” です。今、この教室の様子は全教員が見ています。すべてをさらけ出し、彼女がなぜこのような出来事を迎えなければならなかったのかを、考えるんです。”向き合う” というのは、そういうことです。」

 たった一人のかけがえのない生徒を失い、多くの生徒の心には悲しみがあるはず。
 しかし、「なぜ」と考え続けることはすぐ忘れ、失った生徒の席の前で、何事もなかったかのように笑い話をする・・・。

 鵜久森は、決して「命を落とした生徒」ではない。
 「最後までその命を燃やし生き抜いた生徒」なのだ。

 都合のいい結論に目をそらして、過去に変えてはいけない。
 僕たちには、考える力と責任があるのだ。

 「私たちは彼女の生きざまと向き合わなくてはならない。変わるんです。まず初めにこの教室が。」

 すると、九条と鵜久森に救われた生徒たちが立ち上がり、

 「私は、知りたい。その理由を・・・」

 「私も知りたい。せっかく友達になったから。」

 「もし何か理由があるなら、俺らも。アイツを傷つけた人間だから・・・」

 「私も、アイツに背中押してもらったから。」

 「俺も、”そんなわけない” で終わらせたくねェ・・・!」

 「あの日、鵜久森さんは味方してくれた・・・」

 「僕らも、見ないフリは二度としたくないです。」

 「決めつけで生きるのは、やめたんで。」

 と声を上げた。

 「最も避けるべきなのは、彼女を憶測で語ること。『思う』『だろう』『違いない』その言葉で彼女を語ることは、言葉を失ってしまった人への冒涜だと思いませんか?そうならないために、真剣に考えるんです。それぞれの目で見て、感じたことで彼女を考え続ける。それだけが、私たちに今できる唯一のこと。“向き合う” ということ。」

 しかし、バレー部の中園胡桃(なかぞの くるみ:寺本莉緒)と剣道部の遠山泰次郎(とおやま たいじろう:岩瀬洋志)は、自分の未来が変わるかもしれないということに不安を感じていた。

 「こんな空気になって言い出すのは怖いけど、私はイヤだ。このまま学校全体で、なんかあった空気で毎日が進んでいったら、疑われる。私、今バレーでずっとずっと行きたかった学校から推薦の話が来てるの。その希望を叶えるためにしたいことも我慢して、それ目がけてやれることもやってきて。この事件が原因で、それがなくなるかは分からない。でも、もしそれで変な目で見られたら怖い・・・最低なこと言ってるのは分かってる。他の人を考えるために、自分の未来がなくなる可能性があるのは、すごく怖い・・・」

 「俺だって剣道で大学狙ってて、他に考えることがたくさんある。正直な言い方すると、昨日のことにとらわれて、明日が壊れるのはイヤだ。」

 「おっしゃる通りだと思います。でもそれで、皆さんの未来が壊れてしまうのならば、それはすべきではない。皆さんの未来も同様に、とても大事なものです。本日の放課後、この件について学校より発表を行う予定です。今日一日、全ての授業を休止します。皆さんで、この教室としてどうすべきか結論を話し合ってください。皆さん、お願いします。」

 九条が教室を出ると、東風谷(こちや:當真あみ)が感謝の言葉を伝えた。

 「私は絶対に向き合います、鵜久森さんの生きざまと。”ありがとう” という言葉をもらっておいて、ただ悲しむだけじゃ、鵜久森さんに申し訳ないので・・・。1週目の私は、この出来事にどうしていましたか?」

 「しばらく泣いていました。でも、冬になった頃でしょうか?そんな東風谷さんを見かけなくなったのは。」

 「私は、鵜久森さんの席の前で、笑ってましたか・・・?」

 「・・・」

 「分かりました。私は、そんな私を変えます。

 「私も、何も向き合えなかった私を、変えてきます。

なすべきこと 〜 “鱓” に隠された意味

 野球部の森海悠仁(もりうみ ゆうと:阪本颯希)は、同じ部活の蓬田健斗(よもぎだ けんと:夏生大湖)に「お前も推薦の話来てたよな?お前はどう思ってんの?」と聞くと、彼は「う~ん・・・やっぱよく分かんない。俺バカだからさ、この出来事と向き合うって決めたところで、俺の推薦がどうとか未来がどうとか、いくら考えても分かんない。あの時俺が黙ってたのは、向き合うべきだと思ってたからなんだ。未来がどうなるかは分かんないけど、自分の未来のために大切なことを知らないフリした自分を、許せる気がしないから。と答えるのだった。

 一方、教頭は「警察からは、事故か、もしくは自殺だと判断しているそうです。」と校長に伝えるが、校長から「警察がそう言っているのなら、渡りに船だ。」と返されてしまう。元国語教師だった教頭は、初めて慣用句で腹立たしく感じてしまった

 教頭は、九条に悩みを明かす。

 「先ほどのホームルーム、久しぶりに響きました。この学校を守るべき私は、どうしたらいいんでしょうか・・・?」

 「もっと自由に考えてもよいのでは?重大なことが起きた時、明らかに何かを捻じ曲げて、世間に声を出している人を見て思うんです。誰かの尊厳に砂をかけてまで、何を守ろうとしているんだろうと。その不義理を背負うことは、今傷つくよりもずっと苦しいのに、なぜだろうと・・・

 「そんな簡単なことではないんですよ。僕の自由で、教師みんなのキャリアが傷つくかもしれない・・・生徒たちが不安を抱くかもしれない・・・いろいろ考えるんです。でも、一つだけ話をしていて思い出しました。私が何で教師になったか。『先生カッコイイ!』って生徒たちから言われたかったんです。ただ、それだけだったんですよ。」

 他の教師たちも、悩みに悩んだ末、“向き合う” ことを決意した。

 「では、なすべきことをしに行きますか。」

 教頭たちは、D組のもとへ。

 「皆さんの顔を見れば、どんな結論が出たかわかります。しかし生徒がすべきなのは、考えることまでです。この結論は、生徒の皆さんに言われたから出したとなってはいけません。責任を背負うのは、われわれ大人です。今回の件について、学校として向き合わせてください。お願いします。・・・よろしいでしょうか・・・?では、私たちはこれから、全てのクラスにお願いしに参りますので・・・」

 そう告げて教頭たちが教室を出ようとすると、蓬田が「おいガッシュ教頭、カッコイイぞ!」と褒めてくれた。教頭も「まだまだ、これからです。」と返し、全てのクラスにお願いをしに向かった。

 いよいよ会見が始まる。

 九条が教頭に「私も会見に同席させてください」と言うと、教頭は「ダメです。これは私一人でやらせていただきます。必ず・・・」と、自分一人で会見に向かうことを決めた。

 「 “鱓” って、自分より大きな敵にも、口を開いて立ち向かうらしいんです。叶いましたね、今年の漢字。」

 教頭は、大勢の記者たちが集まる会見の場へ・・・
 九条たちもテレビの前で、“向き合う” 瞬間を待っていた。

 「この度は、わが校で一人の生徒の命が失われるという悲痛な出来事が起き、遺族の方々に深くお詫びを申し上げたいと思います。本当に申し訳ありませんでした。警察の方にも懸命な捜査をいただき、この件は事故、もしくは自らが選んでそうしてしまった可能性が高いという見解をもらいました。ただ、学校の中でいろんなことを聞き取ると、その生徒は誰より強く生きていたんです。生きようとしていたんです。なので、現状の見解で結論とするのは尚早だと思いまして。我々は、全力でその理由と向き合いたいと思います。」

 「それは、学校の中に何か問題があったということでしょうか?」

 「それも含めて、全力で今回の出来事の本質と向き合いたいと思っているということです。でも、ひとつだけ約束していただきたいことがあります。関係のない人が、憶測で言葉を投げつけるのはやめてください。なぜなら、ここは学校だからです。ここには未来のある人がたくさんいて、その一言で人生を左右されてしまうかもしれない。必死に向き合う思いもなくなってしまうかもしれない。それでも、何か言葉を投げたいとき、我慢できないときがあれば、私に言ってください。なぜなら私が、ここの責任者なので。責任があるのは、生徒でも教員でもなく、私一人です。私が本日、皆さんにお伝えしたかったのはただ一つ。この学校が、本件の生徒について本気で向き合う時間を作るためなら、私は・・・ “何でもする” ということです。」

事件当日の異変

 九条が家に帰ると、蓮がリビングで待っていた。

 「おかえり!会見みたよ。里奈、お疲れさま。」

 その言葉に、九条は思わず泣き崩れる・・・。
 テレビの中で誰かが鵜久森の死を語るのを見た九条は、
 それがもう変わることのない事実であると受け止めたようだと感じた。

 「なにもできなかった・・・あんなに一生懸命生きてたのに・・・なんで鵜久森さんが・・・」

 蓮はそんな九条を、優しく、そっと抱きしめた。

 一方。東風谷の自宅を訪れた星崎(ほしざき:奥平大兼)は、
 映画の撮影中に偶然撮れたという事件当日の “決定的証拠” を彼女に見せた。

 「あの人、絶対に何かあるよね・・・」

 そこには、鳳来高校の制服を着て生徒になりすました浜岡(はまおか:青木 柚)が映っていたのだ・・・!!

 第8話につづく・・・

なゆた考察

星崎は “最高の助っ人”!?

 何を考えているのか分からなさすぎて、逆に怪しいと思っていた星崎くん
 今回のラストで、奇跡的に事件当日の決定的証拠を見つけていたことが分かりました!

 だとしたら星崎くんは怪しくもなんともなく、
 正真正銘の味方、つまり “最高の助っ人” なのではないかと思います!

 でも・・・ホームルームのとき、彼だけ別の方向を向いていたのですが・・・
 あれは一体、何を見ていたのでしょう・・・?

相楽と浜岡、仲違い生じたか

 次回の予告で、問題児集団のリーダー・相楽くんが突然、「アイツは、俺のせいで死んだ。」と言い出していました。

 僕の考察だと、相楽くんと浜岡さんに仲違いが生じたのではないかと思います。

 前回の「そういう時こそ、俺の出番じゃないの?」の続きを予想すると・・・
 浜岡さんは「自分が生徒になりすまして、アイツ(鵜久森さん)を殺す」という計画を提案します。
 それに対して相楽くんは「それはさすがにやりすぎだ、やめておけ。」と猛反対します。
 それでも浜岡さんは彼の反対を押し切って、強引にその計画を実行しました。
 結局彼を止めることができなかった相楽くんは、「俺のせいでこうなったんだ」と自分を責めている・・・のではないかと思います。

今後の展開

 鳳来高校3年D組の生徒たちは、ある1つの “事実” をつかみ、
 “疑惑の生徒” を追い詰める。それは、問題児集団のリーダー・相楽だった。

 しかし彼は突然、衝撃の一言を放つ。

 「アイツは、俺のせいで死んだ。」

 彼は、本当に犯人なのか・・・!?

 後日、第8話についても書こうと思いますので、楽しみにしていてくださいね!!

 以上です!最後まで読んでいただきありがとうございました!

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